PFさんから素敵小説をもらいました!

「あのさ…。アイク、」 「珍しいな。拷問は無かったのか?」 「今日はそんな事する気分じゃ無い。」 「いつも怒らせるような事してるんだな。」 「…面白いからさ。」 「逃げる時か?からかってる時か?」 「両方。なぁ、アイク。」 「まさか、お前俺をからかいに来たんじゃ…。」 「違う違う違う!!違うって!!もっと真面目な話。」 「どうしたんだよ。」 「スネークが、段ボールの中で昼寝していた所、工事中のリセットさんの接着剤が中に入り、 段ボールの中から出られなくなったらしいんだ。」 「…アンビリーバボー…。」    箱入りおやじ 「…おーい。スネーク…。大丈夫か?」 マルスが、段ボールの取って部分から中身を覗き込んだ。スネークは、落ち着いたそぶりでマルスにこう聞き返した。 「いい天気か?」 「…大雨だよ。」 マルスははぁ、やれやれといった表情で静かに立ち上がると、傍らにいたピットに目線を合わせた。 「やっぱり、段ボールを切るしか無い…。」 「やめろォォ!!!!!段ボールに罪は無いだろうが!!!!!」 と、スネークは言うが、この暑い時にずっと地面と密着しながら段ボールの中にいるのだ。 熱射病にかかるのはそう遠くは無い。
夜ならまだ良かったのだが、今は真っ昼間。 スネークはおそらく後2、3時間もすればぶっ倒れる。いや、倒れたくとも倒れられない状況に陥る。 解決策としては、段ボールを切断するという方法が1番容易く、1番確実であった。 「でも、これじゃ…。段ボールはまた貰えばいいじゃ無いか。」 とマルスがスネークに言うものの、スネークは頑として 「この段ボールはスマブラ参戦時に任天堂が特別に渡してくれた物だ。代わりなど無い!!」 と言うばかり。でも、マルスにしてみたらそこらの段ボールと何ら変わらず、 自分が同じ状況ならすぐにでも切断の道を選んでいただろう、と半ばむなしい物を見る目でスネークを見つめていた。 ピットはとたっと四つん這いになると、段ボールを覗き込んで「お〜い」と呼び掛けると、「なんだ。」と返事が返って来る。 それを確認してから、会話に入る。まぁ、特に意味は無い。 「本当に取れないんですか。」 「ああ、取れん。すばらしい強度だ。流石段ボール。」 「やぶったらいいんじゃ…。」 「お前も外道かァァ!!!!!」 と、マルスの時と似たような会話がなされ 、暑い中わざわざ箱入りおやじの元に駆け付けた二人に見るからに怒りの表情が見られた。 「このでかい箱切断してとっとと帰るか。」 とマルスがファルシオンを手に取ると、スネークは多分必死の表情をして抗議の声を述べる。 「やめろォォォォッ!!!!!!!!」 「いや、でも熱射病になるよ。」 と、冷たく告げればスネークも言う事を聞く…。と思い、いくぶん冷たすぎる声でスネークに言う。が、 「段ボールと俺は同じ運命にある!!」 「今まさにな!!」 といった感じの会話がなされるばかり。もう30分が経過し、スネークもいい加減汗ばんできた。 ピットが半分呆れ、半分心配の様子で「大丈夫ですか?」と取って口から声をかけると、汗の匂いが鼻に来た。 ほぼ密閉状態で、汗をかいている親父の匂いは、ピットに無情な言葉を放たせる。 「うわっ、臭い!!」 「この状況なら誰でもそうなるだろう!!何だ?!臭いって?!臭いのはこの状況がだな!!密閉された状況がだな!! 作り出しているだけで、俺本当はそんな臭わないぞ!!だからそんな事言うな…やめろ…ピット…。」 もはや箱とスネークが完全に同化した、と言っても過言では無くない。 運命共同体などと言うが、これに勝る運命共同体は無いだろう。親父と段ボール。不思議な組み合わせ。 が、織り成す「臭い」じゃ無い、物語は、暑く、どこまでも人々の頬を濡らしていくのだ。別の意味で。 2人と1匹が苦境に立たされている中、リンクとアイクがやって来た。 「…酷い有り様だな。」 「…酷いっていうか、凄い有り様だな。」 二人が口語にそう言うと、段ボールはしわしわの声で言った。 「貴様らには恐ろしき段ボーの呪が降り掛かる事になる。 …四六四十段ボールが肩にのしかかってくるような…そんな呪が…。」 二人はそっけない声で答えた。 『いや、別に普段と変わらないと思います。段ボールだし。』 すると、段ボールは、 「本当は呪何て無いんだがな、まだまだガキだな!!フハハハハ!!」 と笑っている。二人は剣を取り出すと、取っ手口に向かって思い切り剣を振るった。 目に剣が振られる恐怖はたまった物では無い。 「ぎゃああああ!!だんぼ、ダンボォォル!!!!!!!!」 一瞬名作映画の可愛い主役の名前を叫んだ後、剣は寸前でぴたっと止まり、鞘に納められた。段ボールは小さく、 「すまなかった。」 と謝ったが、態勢も何も変わらない状況で謝っている感じに見えるかと言ったら、甚だ微妙であった。 とうとう困った表情になったマルスとピット。二人が来て、何か解決策を練って来たのかと思いきや、 スネークとからかいあいをしただけであったからだ。 「どうすんのさ、」 「アイクさん、いくら何でもこのままじゃスネボールが可哀想です。」 スネボールと呼ばれた段ボールとすねぼ…スネークの運命共同体がその呼び方を否認した。 「ピット君。その呼び方は何か嫌だ。」 そんなスネボ…。運命共同体を無視して、リンクとアイクは二人に対して笑いかけた。 『いや、俺達が思うに段スーネは大丈夫。』 スネークは、今度の呼び名も否認した。 「どちらかで呼べ。」 段スーネボールを無視して、ピットとマルスは二人に聞く。 『どうやってですか?』 アイクは、段ボールをひょいと掴むと、そのまま上に持ち上げた。 「え?」 「アイクさん?」 「何?」 『どういう事?!!』 3人がアイクに、まるで祈るかのように聞いた。その質問に、リンクが横で答えた。 「接着剤とスネークの間に、汗が入るだろ。 だから、時間が断てば自然に粘着力が弱くなって普通に取れるようになるんだよ。」 と言うと、3人は関心したように頷くと、3人共大きく背伸びをして、 『あー、疲れた!!』 と言って、各々の心境を述べる。 「ったく、こんな事はこれきりにしてよね。僕も腰落としたり大変だったんだぞ。」 「っていうか暑いです。僕子供だから熱射病になりやすいんですからね。」 「そう言うな。今回は俺が悪いんじゃ無いんだし。」 と言った後、二人は「じゃ、暑いし帰る?」と聞き、全員は頷くと、家へと足取りを進ませた。 ただ1人を覗いて。先ほどまで箱に入ってたスネークだった。リンクが「どうしたんだ?」と聞けば、スネークは涙目で、 「俺の…俺の段ボールが…濡れてふにゃふにゃに…ふにゃふにゃになってやがる…。」 と呟くと、全員で、 『どんまい。』 と腕を突き出した。スネークは怒って、 「段ボールの敵だ!!全員爆破してやる!!」 と言ってべらぼうにミサイルを発射した。それが、遅れてかけつけてきた彼女に当たったのである。 「…蛇さん。フフフ…。」 「…うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!た、助けてくれ!!針が爪にささ…ぎゃあああああ!!!!!」 アイクが、目を瞑りながら、 「汗っつらに蜂だな」 と呟いた。

PFさんから素敵小説をいただきましたっ!v
蛇さんのいじられっぷりが最高すぎますwww(ヒデェ
ダンボールはスネークにとってどれほど
大切なものなのかよく分かりました♪
PFさん、素敵小説をありがとうございました〜^^


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