「あい、つは、いった、い、何をやって、いる、んだ!?」 息を切らしながら必死に走るルルーシュ。 運動が苦手な彼であるが、本日は朝から走り回っていた。 その理由は彼の家に住む女性、C.C.にあった。 数日前に唐突に姿を消したC.C.。 その内戻ってくるだろうと考えていたルルーシュだが、その認識が甘かった。 彼の仲間であるカレンに異母姉妹のコーネリア、ユーフェミアなど、様々な女性より連絡を受けたのだ。 その内容は、C.C.を何とかしてくれ、というもの。 (大体、何で俺に連絡が来る!? 俺はあいつの保護者でも何でもないんだぞ!) ぜぇぜぇ、と息を切らしながら内心で怒りを吐露するルルーシュ。 C.C.のいそうな場所をしらみつぶしに探したのが、一向に見つからないため、苛立ちが増している。 しかし、だからといって素直に見つからなかった、と言って帰るわけにはいかない。 なぜならば、ルルーシュの最愛の妹と異母妹、その2人の怒りが半端ではなかったのだ、 そのうち帰ってくるだろう、とルルーシュが答えた瞬間の。 その2人に逆らえるはずがないルルーシュが即座に出発したのはもはやお約束といえるもの。 それなのに見つからなかったなどと言えばどのような状態になるか、想像すらしたくないのだルルーシュは。 とはうものの、探せども探せども見つからない以上、途方にくれるルルーシュ。 どうしたものかと考えていると、不意に視界に入る緑色。 見間違うはずもなく、ルルーシュの探し人がいたのだ、100メートル先に。 「―――!っ」 驚くルルーシュが声を発する前に気づくC.C.。 そのまま、ルルーシュがいるのと違う方向へと一気に走り去った。 「な!? まて、C.C.!」 その行為に驚きながら慌てて追いかけるルルーシュ。 しかし、100メートルと言えど追うのは疲労困憊のルルーシュ。 意地だけで走ってはいるが、その差は一向に縮まらない。 (よし、このまままな――――らっ!?) 逃げ切れる、と考えたC.C.だが不意に体制を崩す。 倒れながら見ると確認できたのは道路の皹。 あぁ、これが原因かと思いながらも完全に倒れるC.C.。 「! 大丈夫か、C.C.!」 その姿を見て、慌てて駆け寄るルルーシュ。 「あ、あぁ――――っ」 起こすルルーシュの手をとり、顔をしかめるC.C.。 確認したところどうやら足をくじいたようだ。 その様子を見て、はぁ、とため息を吐きながら屈んで背を向けるルルーシュ。 キョトンとしながらその背を見るだけのC.C.。 ―――さっさと乗れ、帰るぞ。 言葉こそ乱暴なものだが、顔を紅くしながら告げるルルーシュを見て笑うC.C.。 この後のことは、言うまでもなかった。 ―――オマケ 「それで、何で逃げたんだ?」 当然と言えば当然の疑問に、うっ、言葉に詰まるC.C.。 その顔は何故か真っ赤である。 あー、うー、唸りながら何も答えないC.C.。 どうしたものかと考えるルルーシュだが、不意に目の前に現われる黒い何か。 「――今日はヴァレンタインと言う日だからな」 その言葉とものを理解した後、互いに真っ赤であったのは当然の話であった。 ―――オマケのオマケ 「っていうか、チョコの作り方を教えるのはいいけど、あの惚気にはホントに困るよ」 と呆れながら告げるカレン。 「お兄様もC.C.さんも無自覚ですから、ホント困りますわ」 そう答えるのはナナリー。 しかし、周りにいる全員―――すなわち、今回の被害を訴えた全員がそれに同意していた。 「せめて、本人たちに自覚があれば、ねぇ…」 とは言うものその言葉が叶えられることはないと確信できるため、溜息を吐く一同であった。



水無月さんから素敵小説をいただいちゃいましたーv
今回(2.14更新分)拍手絵をお見せしたところ、即興でこんなに可愛いSSを書いてくださいました・・・!嬉しいです><
C.C.の終始の照れっぷりが可愛いというか、新鮮というか+*本当ににやにやが止まりません><w
無自覚な両想いというのも可愛いですよねvv水無月さん、素敵小説をありがとうございました!


戻る