―魔王の生まれた日―


「うぅ…気持ち悪いぞ、ルルーシュ」 ぐったりとしながらルルーシュに背負われるC.C.。 事の発端はC.C.が見つけてきた一枚のチラシ。 『新装オープン、バイキングピッツァ・エイトシーズ』。 でかでかとカラフルに印刷されたそれをルル−シュに突きつけたC.C.。 ゼロとしてなら何処までも強気な彼もルルーシュのとき、 それもナナリーの目の前でのC.C.のわがままを拒むことはできなかったのだ。 結果、授業をサボってまで連れて行くはめになったのだ。 しかし、行ったその店は素晴らしいものであった。 なかなか癖が強く、外観全てが桃色でお城の形、と非常に入りにくい建物であるが、味、質、値段、全てが満足のいくもの。 ピザ好きのC.C.どころか、好みの煩いルルーシュすら満足し、ついつい食べ過ぎたほど。 「当たり前だ。あれほど食べて平気なわけがあるか」 そのC.C.の反応に呆れて返すルルーシュ。 だが、それも当然の反応であった。 C.C.の食べた量、それは円形に直して24枚―――もはや、人の食べる量ではなかった。 「少し寝る。着いたら起こせ」 いつものように傍若無人なセリフだが、やはり生気に欠ける様子で告げ、ダウンするC.C.。 もはや、慣れたものとばかりに諦めて素直に背負ったまま歩くルルーシュ。 だが、まだ完全には倒れきっていないC.C.としては、そのルルーシュの態度は気に入らない。 彼女の主観では、振り回されてこそのルルーシュなのだ。 しかし、現状ではそれほど喋る元気もなく、できることなど限られている。 と、そこで唐突に閃いた。 ぐったりした様子から意地だけでルルーシュの首に腕を回し、ぎゅっと抱きつく。 それだけで、反応し少し赤くなるルルーシュだが、寝ぼけたのだろうと割り切って何も言わない。 しかし、そこまではC.C.も予測していた。 そのまま耳元へ口を近づけ。 ―――ありがとう、ルルーシュ。私のわがままに付き合ってくれて 普段は絶対言わない素直な礼を告げる。 「なっ、起きてるのか!? それに、貴様が素直に礼を言うなんてどんな風の吹き回しだ!!?」 明らかに赤くなって困惑するルルーシュを見て満足しながら寝るC.C.であった。 尚、エイトシーズの外観と2人の様子が見られており、後日一騒動が起こったのは、もはやお約束であった。



某チャットで仲良くさせてもらってる水無月さんから素敵小説をいただいちゃいましたーv
ぎゃああなんて可愛いルルC未満なルル&C.C.・・・!(ぇ)こういうのも大好きですーvv可愛いカワイイ・・・(しつこい
青春しちゃってますねーvvあーもうおいしすぎますwww
水無月さん、素敵小説をありがとうございました!


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