メイキング2015年版
2009年くらいに一度メイキングを作りましたが(もう6年前だぜ…そりゃ年取る訳です)、
あれから色々試行錯誤を重ねて結構描き方も変わってきたかもしれないので
今一度振り返るという形でこの場を設けさせていただきました。
今回は全てSAIというペイントソフトで作業したものになります。
以前書いたものと同様にひとつひとつの機能や仕様を解説するのは
ちょいちょい省いてるので若干不親切な説明になってるかもしれません(汗)
他人の絵の塗り方を知りたいという方、こんなやり方もあるのかと興味のある方は
(いるかわからないけど)どうぞお付き合いくださいm(_ _)m
まずは下書きです。私どちらかというとデッサンは自信がないので
汚くなってもいいのでガイド線も結構入れては消してます。
この絵の段階で2〜3回デッサンを取り直しています。
ペン入れの時にレイヤー分けて消せば済むので平気です(たぶん)
ペン入れに入る前に下書きとペン入れ時の線を分けるためにレイヤーを増やします。
(ペン入れが終わったら下書きはいらなくなるので消すためです)
上の図のボタンを推すと新しいレイヤーができます。
ペン入れは鉛筆ツールを使っています。
気になった部分は下書きからライン取りを変更しております。
それぞれのパーツに分けてレイヤーを作ってベースカラーをおきます。
SAIの場合上のレイヤー画面で上にあるレイヤーほど
上のレイヤーとなっているため、線画レイヤーは一番上にある状態です(日本語おかしい)
影、ハイライト等の色をあらかじめ決めておきます。
一番下に新しくレイヤーを作成してカラーガイドを作ります。
新規レイヤーを作成→影のレイヤーをクリッピングすると
色が肌のパーツ部分からはみださなくなるので便利ですよ。
レイヤーの画像では既に影・ハイライトの数だけレイヤーを作って分けております。
早速肌に影をつけていきます。塗るのに使うツールは主に「筆」と「水彩筆」です。
筆でざっと影を塗って水彩筆でぼかします。
もう1段階影の濃い部分を表現するために上に新規レイヤー→クリッピング→着彩。
割とこの辺でちゃんと塗れてる実感が沸きます。
肌の影部分よりやや明るい照り返し部分を塗ります。
私の場合肌の色に合わせ気味です。
肌のハイライトを塗ります。
ハイライトはレイヤーの合成モードを「スクリーン」にして肌のベースカラーと同じ色で塗ると
ちょうどいい感じになりそうです。
女性キャラや子供のキャラは乗算レイヤーを作って頬紅を入れたりするんですが
今回はガチムチのアイクさんなので入れませんでした(ぁ)
乗算レイヤーを作ってクリッピング、一番濃い影を入れます。
首の下とかに出来る影とかがそうです。
この後もこの感じの作業が繰り返されます。
次は目を塗ります。
普段目は一番先に塗ります。何故かというとこのままだと目が死んでるみたいでいやだからです(おい
まずは一段階目の影を入れます。
肌と同じくベースレイヤーの上に新規レイヤーを作成→クリッピングです。
2段階目の影を入れます。この辺の塗り方は本当絵描きさんによって違うので
自分好みのものを参考にするといいです(^^)
乗算レイヤーを追加、瞳孔部分を塗ります。
発光レイヤーを追加で光を入れ、更に通常レイヤーを上に作って瞳のハイライトを入れます。
やっぱり目に光がはいるとかなりいい感じになる気がします。
髪を塗ります。レイヤーの分け方は肌や目と同じです。
筆ツールでざっくり影を入れます。
更に濃い影を増やします。肌と比べると色数多めになってます。
濃い色は細い筆で塗るといいかもです。
照り返しを入れます。が、若干明るすぎる気がしたので…
透明色のエアブラシで少し色を薄くしました。
消しゴムの鉛筆又は筆版みたいなやつです。
ツールの右端にあるマークをクリックすると透明色か通常の色か選択できます。
ついでにスクリーンレイヤーを増やしてハイライトも入れました。
ここで少し塗りが自然になるよう微調整します。
微妙〜に変わっています。
一番濃い影をつけます。
この後の作業も全く同じ事の繰り返しです、これにつきます。
ちなみにこの絵だと髪の毛先なんかがそうですが
見つけたはみだしや塗り残しはその時にささっと修正しちゃいましょう。
後に回すと忘れる事が多いので要注意です(・_・;;;)
その塗り忘れで何回も泣きを見た奴というのが私の事ですOTZ
というわけで残りの服やら装飾品も塗って行きましょう〜。
影をつけて〜
濃い影つけて〜
照り返しも塗って〜
一番濃い影でマント終了!
ハイライトは必要か不要かその時の塗りの感じで判断します。
後で追加した部分もちらほらあります。
服を塗り
装飾品を塗り
剣も塗り…
金属類は髪と同じく影の色の数を少し多めにする事が多いです。
そしてラグネルの刃にはハイライトもたっぷりと。
ピカピカしてるとそれっぽく見えますからね(爆
さて、この工程はお好みですが線画の色をパーツに合わせます。
線画のレイヤーを不透明度保護をかけて色を塗っていきます。
あるいは色塗りと同じような要領で
線画レイヤーの上に新規レイヤー作成→クリッピングでも同じことができます。
人物の塗りはこれでひと段落です。
この後背景どうするかとかまた何か調整しようかなどと悩むと時間がかかります(苦笑
基本背景は「それっぽく見えればそれでいいや」スタンスで描いてるので雑です(開き直り
あとは柄のパターンを自分で作ったりフリーの素材を利用するのもありなんじゃないでしょうか…!?
というわけで、完成版がこちらです。画像からイラストのページに飛べますよー。
2009年版とメイキングを比べてみたんですが
絵のタッチこそ変われど実際はやってる事変わってないな、っていうのが率直な感想です(・▽・;A)
今回メイキング作ってみようと思って過程の画像を保存しつつ描いたので
いつもだったら略してすっ飛ばしたり手抜きしたりする作業工程が若干丁寧になっています(笑
という事でメイキングはこれで終了です。
何か参考になったり楽しんで頂けると幸いです。
最後まで見てくださった方、ここまでご覧くださりありがとうございました。